高松宮記念 過去データ分析
想定1人気のナムラクレアが持っていた好走データを紹介 (2024)
2014~2023年の高松宮記念のデータをチェックしたところ、以下条件該当馬の期待値が高かった。
・同年~前年の全データ参照→G2以上で3着以内実績を持っていた馬
・前走海外G1で2着以内 or 前走着差=0.0以内(勝ち含む)
以上の条件を満たした馬の成績 → (4-4-2-9 単適回値104.9)
上記データとは逆の「同年~前年にG2以上で3着以内実績がなかった馬」の成績は不振傾向で、特に4人気以内で見ると 0-1-1-8 といったように、人気を裏切る傾向が強くなっていた。
これはG2以上で好走できる格が備わる前に人気が先行してしまった中で、勝ちに行く競馬を強いられてしまうことが要因として考えられる。ある程度の人気馬となると騎手の責任というものが大きくなり、それに応えようとする気持ちが馬本来の走りよりも勝ちたい方向に向いてしまい、その馬の本来のリズムが崩れて力を出し切れないパターンに陥りやすくなっているのかもしれない。
推測の域を出ない考察ではあるが、過去のデータを見る限りは、格を伴っていない人気先行タイプを重要視するのは得策ではなさそうで、今年はトウシンマカオとルガルが「同年~前年にG2以上で3着以内実績がなかった馬」に該当し、当日4人気以内に入りそうなので取捨をしっかりと判断したい。
2024年の高松宮記念の登録馬で上記条件に該当していた馬は以下の3頭。
ウインマーベル
ソーダズリング
ナムラクレア
上記3頭の中でも特に注目しているのはナムラクレアで、1400以下の短距離では 5-4-2-1 と、ほぼパーフェクトな成績で3着以内を外したのは3歳時のスプリンターズSのみとなっていたように、短距離では非常に堅実な走りを積み重ねてきている。
中京開催は、昨年の高松宮記念2着を含む 1-1-0-0 で相性が良いし、現時点で週末は雨予報だが、重~不良馬場で 2-1-0-0 の好成績を残していて道悪を苦にしない走りができている。いよいよ待望のG1初制覇に向けて流れができつつあるように感じられる。
父ミッキーアイルでG1獲りを果たしている浜中騎手のエスコートで勝利となれば、より感慨深いものになるだろうし、そういう決意をもった渾身の騎乗を見せてほしい。
レース施行時の馬場状態により変わる傾向について (2024)
2014~2023年の高松宮記念のデータをチェックしたところ、レース施行時の馬場状態によってガラリと変わる傾向があったので紹介したい。
[良~稍重]
・7歳以上の成績が落ちる(1-0-0-27)※1着は[外]エアロヴェロシティ
・10番より外が不振(0-1-1-43)
・3人気以内の信頼度が割と高め(3-3-3-6 複勝率60%)
・7人気以降の好走率が落ちる(0-1-2-57 連対率1.7% 複勝率5.0%)
[重~不良]
・7歳以上でも少しチャンスが出てくる(1-0-2-22 単適回値182)
・10番より外でも好走可能(3-3-1-38 単適回値108.5)
・3人気以内の信頼度が良~稍重に比べて低下(2-3-2-8 複勝率46.7%)
・7人気以降の好走率が良~稍重に比べて浮上(3-1-2-54 単適回値223.8)
年齢と馬番と人気別の成績を「良~稍重」と「重~不良」で分けて見ると、同じファクターのデータであっても傾向がガラッと変わっていた。
まず馬齢別成績について、馬場状態が良くなるほど要求スピードがあがるため、高齢馬が対応しづらくなっている印象で、逆に馬場が悪くなるにつれて要求スピードが落ちるため高齢馬でも対応できていると考えられる。
馬番別成績について、速い時計が出やすい馬場ほど内をロスなく立ち回ることがアドバンテージとして出やすくなるのは、他のコースにおいても言えることがほとんどで、中京芝1200(G1)という条件においては特にその傾向が強いといえるのかもしれない。
人気別成績について、以上2点のファクターが作用することにより、本命と波乱の天秤が動いていると言えそうで、雨予報の当日は馬場状態のチェックをしたうえで予想を展開するのが最低条件として考えておきたい。
高松宮記念 予想
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