データ分析
前走新馬組だけが持つ「特権」 (2026)
共同通信杯における「前走新馬組のポテンシャル」に焦点を当てた分析記事を作成しました。
📊 前走クラス別集計データ
まずは、共同通信杯における過去のデータから「前走クラス別」の成績をご覧ください。
ここでは特に「新馬戦」から直行してきた馬と、その他のクラス(特にG1組)との成績比較に注目します。
出典:TARGET frontier JV
ベースデータは、TARGET frontier JVから共同通信杯の出馬表を開き「傾向検索→同条件」を選択した2006年以降のデータを参照しています。
🧐 データ分析:新馬組の過小評価に関する考察
上記の「前走クラス別集計」から、興味深い傾向が読み取れます。特に注目すべきは、以下の「平均オッズ」の比較です。
・前走新馬組 (平均オッズ 23.9)
・前走G1組 (平均オッズ 21.1)
これらを並べて比較すると、前走でG1という世代トップクラスの舞台を経験してきた組と、まだキャリアわずか1戦の新馬組が、平均オッズにおいてほぼ同等の評価を受けていることが分かります。
一般的な心理として、多くの競馬ファンは実績のある「前走G1組」を信頼しがちです。しかし、データを詳しく見ると「単適回値」においては、新馬戦組がG1組の倍近い数値を記録しており、明確に上回っています。
この乖離が意味することは、新馬戦からの参戦馬が秘めているポテンシャルの高さに対し、オッズによる評価が追いついていないということです。一見、人気先行に見える新馬組であっても、その実力と比較すれば「実はまだ甘く見積もられている」可能性が高いと言えるでしょう。
さらにデータを掘り下げてみます。前走新馬組の中でも、「前走上がり3Fタイムが33.4秒以下の牡馬」に限定すると、その成績は 3-0-0-0 となります。
この条件に該当した過去の馬は、ジャスティンミラノ、ダノンベルーガ、リアルスティールといった後のG1級の馬たちですが、特筆すべきはこれら全てが当時は「3番人気以降」であった点です。
後々振り返れば、これほどの歴戦の猛者たちを3番人気以降で狙えたことは、ハイレベルなメンバーが集う共同通信杯において、前走新馬組だけが持つ「特権」と言えるかもしれません。
🔄 レース質の合致:スローペースが生む好循環
なぜこれほどまでに前走新馬組が通用するのか。そこには、共同通信杯というレースが持つ「特有の質」が関係していると考えられます。
共同通信杯は「クラシックへの登竜門」であり、各陣営とも目先の勝利だけでなく、本番を見据えて「折り合いを教える」競馬を選択しがちです。その結果、道中のペースが緩みやすく、新馬戦のようなスローペースからの上がり特化戦になりやすい傾向があります。
ここで重要になるのが、馬が覚えている「リズム」です。
・前走G1組: 朝日杯FSやホープフルSといった激しい流れを経験しており、スローペースへの急激な変化で折り合いを欠くリスクがある。
・前走新馬組: 「ゆったり流れて直線で爆発させる」という新馬戦特有のリズムを体が覚えた状態で臨めるため、レースの質にピタリと適合しやすい。
つまり、新馬組にとっては共同通信杯が「新馬戦の延長線上」の感覚で走れる舞台であり、それがデータ上の好成績、ひいては期待値の高さに繋がっているのではないでしょうか。
🐎 該当有力馬
今回の考察条件に合致する今年の該当馬として、以下の1頭をピックアップします。
サトノヴァンクル
前走の新馬戦では、スタートで行き脚がつかず中団からの追走となりました。しかし、ペースが遅いことを察知すると、3~4コーナーで外を回しながら先団を射程圏に入れ、直線では余力十分だった先行馬たちを上がり33.3秒の末脚でねじ伏せました。
全体の走破タイム自体は平凡に映るかもしれませんが、スローペースの中でラスト2F 10.9-10.9 というラップを差し切った瞬発力は目を見張るものがあります。
前述のデータの通り、前走新馬組からの下剋上を十分に期待できる内容でした。
なお、以前の記事「共同通信杯 2026 注目馬ランキング」で取り上げた種牡馬データにも合致していますので、以下のリンクから併せてご覧ください。
注目馬ランキング(開催年別)
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