安田記念 2023 中心は4歳馬

2023年5月29日月曜日

安田記念 重賞分析

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安田記念 2023 中心は4歳馬

安田記念 2023

中心は4歳馬


過去10年の安田記念のデータをチェックしたところ「4歳馬の1着シェアが50%」と半数を占めており、その5勝のうち4勝が2人気以降となっていて人気の盲点になりやすいという傾向が出ていた。

また、4歳の好走はすべてキャリア10戦以内(キャリア11戦以上の4歳は 0-0-0-16)の比較的フレッシュな状態の馬から出ていて、さらに「母父非サンデー系で前走上り5位以内だった馬」は 5-0-1-3 単回値653 複回値167 の好成績を残していた。今年この条件に該当していたのは以下の馬だった。

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2~3走前の人気を裏切る結果を受けての距離短縮で、前走は初めてのマイル戦を使ってきて、シュネルマイスターには着差以上に力差を感じさせられる内容だったものの、古馬マイルG1で掲示板の実績があるソウルラッシュを封じた走りには高いマイル適正が感じられた。

この馬についての掘り下げた考察は「マイラーズカップ 2023」の記事を参照。

近年はノーザンファーム生産馬の活躍が目立つ


過去10年の安田記念のデータをチェックしたところ、2017年以降からノーザンファーム生産馬の活躍 4-4-4-21 が目立っていて、2016年以前のノーザンファーム生産馬の成績がどうだったのか気になったので、2003年までさかのぼってデータをチェックしたところ 1-3-0-36 (このデータのうち5人気以内が 0-0-0-16)と明らかに近年の安田記念は力の入れ具合が変わっていた。

2017年以降のノーザンファーム生産馬で馬券絡みしやすい馬の傾向を探ってみたところ「前走G2以上のマイル以下を使われたシルクレーシングかサンデーレーシングのクラブ馬」が 3-4-2-3 単回値328 複回値177 と優秀で、たまたまというよりも人の明確な意図を感じるような結果に感じられた。

今年、上記条件に該当したのはシュネルマイスターとソングラインだが、この2頭は昨年の安田記念の1~2着馬で今一度この舞台で顔を合わせることになったが、両馬とも前哨戦の内容が良かったので対決を楽しみにレースを待ちたい。

G1になってからの大阪杯組は不振傾向


過去10年の安田記念のデータをチェックしたところ、前走大阪杯(G1)組は 0-0-1-10 と、1人気スワーヴリチャードの3着が精一杯で現状は不振傾向が続いている。

今年はジャックドールが前走大阪杯から参戦予定だが、この馬の父モーリスはマイルのスペシャリストで晩年に2000mG1を勝利していて、血統的に距離の守備範囲が近い可能性はあり、今回いきなりは難しいとしても先々はマイルに対応しても不思議ではないので注目しておきたい。

前走速い上りを使えていなかった今回距離延長馬は不振傾向


過去10年の安田記念のデータをチェックしたところ「前走上り3位以降だった今回距離延長馬」は 0-0-1-23 と成績が振るっていなかったが、この結果はマイル未満の距離で上りを上位でまとめられないようでは距離延長で速い上りを使える可能性が低いという事を表しているデータと言えそうで、速い上りを使った馬が好走傾向である安田記念とはリンクしない要素であることが考えられる。

上記データに該当して唯一3着に入線していたサリオスは、スプリント適性のお試しと安田記念への叩きという意味合いで使われていたレースだったのと、当日の重馬場も重なって力を出し切れていなかったことが推測されるように、上記データに当てはまったからと言って全てを同列に見るのではなく、サリオスのように例外ではないかなど注意してチェックしたい。

今年上記データに該当していたのは以下2頭。

ダノンスコーピオン
メイケイエール

ダノンスコーピオンの前走は初めての1400m戦で脚がたまらなかったように見えたのと、直線では包まれる形になり目一杯追える場面がなく不完全燃焼のようにも感じられたので、セリフォスとしのぎを削ってきたマイル戦に戻れば、昨年のサリオスのように変わってくる可能性は秘めていそうなので注意しておきたい。

セリフォスに降りかかる負の呪縛データ


過去20年の安田記念のデータをチェックしたところ「父Pサンデー系」が 0-1-0-32 と不振傾向で5人気想定のセリフォスにとっては非常に気がかりなデータとなっていたが、阪神開催のマイルチャンピオンシップを快勝した姿からはデータブレイク出来る要素がありそうな気もしたので少し深堀りしてデータと格闘してみた。

その足掛かりとして、まずは上述したデータの中で、たった一頭しかいなかった2着馬のディープスカイの馬柱を見ていると、上りの速い競馬で結果を残していて、上述したデータの中では「自身の全キャリアの上り2位以内率=66.7%」の最上位を示していた事が分かった。

以上の確認から安田記念では、おおよその「父Pサンデー系」では切れ負けして成績が振るわないが「父Pサンデー系」としては例外的な切れを持っていたディープスカイのようなタイプなら「父Pサンデー系」の呪縛を解き放つ可能性を持っていると考えられる。

セリフォス自身が安田記念で返り討ちにあった時の「自身の全キャリアの上り2位以内率は60%」とわずかにディープスカイがマークした確率には届かず惜しい4着までとなってしまっていたが、その後セリフォスが積み重ねた上り重視のキャリアを足した今回(海外データ除く)の「自身の全キャリアの上り2位以内率は62.5%」まで上昇しており、昨年届かなかった着差を埋めるところまで届いている可能性はあっても良さそうで「父Pサンデー系」だから切るというのは盲点になってしまうかもしれないので取捨の判断は以上の考察を踏まえた上で慎重にした方が良さそうに感じられた。

ダービー、目黒記念と重賞連勝を決めたレーン騎手だが、短期免許も6/13までの残り僅かとなり、斜行厳禁の足枷をはずして勝負をかけてきたダービー週を無事に立ち回ってきたことから、今回も自身のリミッターを外した勝負騎乗をしてくることも視野に入れるとチャンスはあっても良さそうだし、想定5人気も加味するとおさえておきたい1頭と言えそう。

最後に


マイルのスペシャリストから新星まで豪華かつ多彩な馬が集まり非常に面白いレースで、今週はずっと雨模様で馬場も含めて難解なレースになりそう。ダービーが終わって一息つくところだが、気を引き締めて予想に取り組み夏競馬に向けて弾みをつけるような結果を残したい。


当記事は、競馬に関する創造力を高めるための予想トレーニングという感覚で書いています。また、ブログの更新通知などをツイッターでしていますので、是非フォローをお願いします。



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