東京優駿 2023
皐月賞組が最有力
過去10年の東京優駿のデータをチェックしたところ「前走皐月賞組の3着内シェアが73.3%」と圧倒的で、牝馬クラシックの桜花賞組のオークスでの3着内シェア(53.3%)を大きく上回っており、軸は皐月賞組から選ぶのが賢明と言えそう。
その中でも「皐月賞の着差が0.5秒以内で近2走とも上り2位以内だった馬」が 6-1-2-2 と優秀で、前走皐月賞組があげていたダービー7勝のうち6勝の決定力を見せていたので、この条件を持っていた馬にはより注目しておきたい。
今年、上記データに該当していたのはソールオリエンスのみだった。
ソールオリエンスについては血統的な観点からも過去データを調べてみたところ「母父サドラーズウェルズ系のダービー好走は1996年以降ではフサイチコンコルド1頭のみ」の 1-0-0-14 となっていて、5人気以内で絞っても 0-0-0-4 と鳴かず飛ばずの成績だったのは非常に気になった。
ただ、キャリア3戦目で皐月賞を制するなど、これまでになかった事を実現してきたスペシャルな馬なので、母父サドラーズウェルズが不振傾向というデータ一つに執着して軽視するのは浅はかと言えるだろうし、横山武騎手にはエフフォーリアで結果を出せなかった悔しさを晴らすような騎乗を見せて欲しい。
横山武騎手が2年前にエフフォーリアでダービーに挑んだ時は、序盤に出して行ったことで全体的にチグハグな走りになってしまったが、その反省を受けてなのか昨年のキラーアビリティでは思い切った位置取りから、しっかりと脚をためる作戦に切り替えて人気以上の着順に走らせていたので、あのイメージでソールオリエンスに騎乗することが出来れば涙の戴冠を見ることが出来るかもしれない。
コントレイルしか持っていなかったデータの持ち主を発見!
過去10年の東京優駿のデータをチェックしたところ、コントレイルだけが持っていた「近3走の上り1位率=100%で3連勝してきた」というデータを持っていた馬(前走皐月賞ではないのでデータとしてはコントレイルよりは弱め)が今年の出走予定馬の中にいて以下がその馬だった。
人気ブログランキング (→リンク先のブログ紹介文を参照)
ソールオリエンスと人気ブログランキングのキャリアを見ていると、社台系生産馬がすみ分けをしながら最小キャリアでダービーを目指すという新しいローテーションを開拓しているようにも感じられるし、両馬とも非常に強い内容を示していることから期待馬であったことも伺えるので、今年この2頭がダービーで好成績を残すことが出来れば来年以降のダービーローテの新しい礎となる可能性もありそう。
運のある馬には要注意
ダービー開催日は、コース変わり初週で内側を走る馬の好走が目立っていて、1~3番を引いた馬は人気薄でも好走するケースが多いので注意しておきたい。
例えば「前走2000m以上を逃げて5着以内だった馬が3番より内に入った場合」 1-0-2-0 と、すべて7人気以下とは思えないくらいの成績を残していたので、長い距離を前受けして粘り強い走りをしていたようなタイプには注目しておきたい。
今年、上記データに該当していたのはパクスオトマニカで内枠を引いたら楽しみがありそう。
他にもドゥラエレーデは、上記データには該当していないものの2走前にホープフルSを2番手から押し切った経験を持っていたし、今年唯一の「ダービー馬(ドゥラメンテ)」を父に持っていたので「ダービー馬はダービー馬から」と言う格言の行方も見守りたい。
前走皐月賞から乗り替わりでのダービー挑戦は不振傾向
過去10年の東京優駿のデータをチェックしたところ「前走皐月賞から乗り替わっていた馬」は 0-0-0-27 と不振傾向で、1人気だったサートゥルナーリア、2人気だったロゴタイプ、4人気だったサトノフラッグ、アドマイヤジャスタ、コディーノなど人気上位に推された馬も3着以内に入線することが出来ておらず、人馬一体の呼吸もダービーを勝つための重要な要素と言えそうなデータだった。
最後に
オークスではリバティアイランドが2冠馬になったが、ダービーでは運の要素も重要になってくるし、スキルヴィングという新たな刺客の登場もあり、オークスで感じたほどの安心感はソールオリエンスにはない中で、横山武騎手がどのように騎乗するのか今から待ち遠しくて仕方がない。
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