有馬記念 過去データ分析
父ミスプロ系(0-3-0-30)のスターズオンアースの取捨 (2023)
2013~2022年の有馬記念のデータをチェックしたところ、以下条件該当馬の期待値が低かった。
・同年の古馬芝マイルG1で5着以内の実績があった馬 → (0-0-0-8)
アーモンドアイ(1人気9着)やジャスタウェイ(3人気4着)の有馬記念での敗戦も含まれており、マイルでもチャンスがあるというイメージで1600m戦に使われるのは、本質的にはスタミナよりもスピードタイプであるという暗示が、このデータの中には含まれているのかもしれない。
また、実際に同年中にマイルG1の流れを経験してしまうことは、有馬記念では足枷になってしまってそうなイメージがある。
2023年の有馬記念の登録馬で上記条件に該当していた馬は以下の1頭。
スターズオンアース
1週前の時点で想定1人気になっているが、この馬は血統的にも不安要素を持っていて、過去10年の有馬記念における父ミスプロ系(キングマンボ系含む)の成績が 0-3-0-30 と不振で、タフな馬場のスタミナ勝負で他の種牡馬に引けを取るところがありそうだった。
5人気以内を見ても 0-2-0-6 とあまり目立たず、2年連続で凡走してしまったタイトルホルダーや、天皇賞秋を勝った勢いで挑んだアーモンドアイ(3着を外したことのない状態での敗戦)など、人気を裏切る傾向があったことは覚えておきたい。
過去10年の有馬記念で 2-2-2-3 の好成績を残しているルメール騎手込みで見ると、完全に切ってしまうのは怖いのでおさえの評価としておきたい。ただ、このルメール騎手のデータの中でもキングマンボ系は 0-1-0-2 となっていて、ルメール騎手を持ってしてもやや敗戦処理感はあるが2~3着ならというイメージで。
好データ(3-1-1-0)に該当のジャスティンパレスのリベンジなるか (2023)
2013~2022年の有馬記念のデータをチェックしたところ、以下条件該当馬の期待値(3-1-1-0 複勝率100.0% 単回値138 複回値130 単適回値146.3 平均人気1.2人 平均単オッズ2.5)が高かった。
・同年の天皇賞秋で3着以内
・間隔=8週以上
・同年のマイルG1参戦馬を除く
2023年の有馬記念の登録馬で上記条件に該当していた馬は以下の1頭。
ジャスティンパレス
昨年の有馬記念は外伸び馬場で、イクイノックスの一つ外の5枠10番という絶好枠をゲットしたにもかかわらず、スタート直後から出して行って伸びないインのポケットに収まり、勝負どころでは前が失速気味になり動きたいときに動けず坂を向かえるまでに勢いをつけられず力を出し切れない意味不明な騎乗内容で負けるべくして負けていた。
隣の枠にイクイノックスがいたので、その後ろからマークする形を取っていれば、インのポケットで動けない状態は回避できただろうし、外伸び馬場のバイアスに乗ってスムーズに位置を押し上げられたはずなので、陣営がそういう指示を騎手にしていなかったという事に驚いたのを覚えている。
その次の阪神大賞典では大幅に馬体を増やし、天皇賞春を含む2連勝で本格化した姿を見せたものの、続く宝塚記念と天皇賞秋では、世界最強のイクイノックスの壁に跳ね返された。そのイクイノックスは引退していなくなったので、ここは横山武騎手にとっても最大のチャンスになりそう。
本来ならジャスティンパレスで 4-0-0-0 のルメール騎手に手綱が戻っていても不思議ではない中で、イクイノックスが有馬記念に出走していた可能性も含めて前走から今回も含む形で騎乗を任されたのではないかと推測できるので、枠の並びにもよるが、タスティエーラかドウデュース辺りをマークする形で勝ちに行く競馬をしてどこまでという感覚で思い切って勝負して欲しい。
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