サウジアラビアロイヤルカップ 過去データ分析
馬格を備えてデビュー勝ちしていた馬が好走傾向
2015~2022年のサウジアラビアロイヤルカップのデータをチェックしたところ、以下条件に該当した馬の期待値(4-2-2-4 複勝率66.7% 単回値135 複回値111 単適回値124.4 平均人気2.9人 平均単オッズ10.6)が高かった。
・前走馬体重=480kg以上(前走新馬戦限定)
タフな東京芝マイル戦ということで、体力はあった方が良いと示しているようなデータに感じられた。前走新馬戦を勝ってきた馬で馬体重別の成績を見ると、以下のように勝ち切るという決定力を含めて、馬格を備えていた馬が小柄な馬を上回る成績を残していた。
前走480kg未満 → 2-4-0-8 勝率14.3% 連対率42.9% 複勝率42.9%
前走480kg以上 → 4-2-2-4 勝率33.3% 連対率50.0% 複勝率66.7%
2023年のサウジアラビアロイヤルカップの登録馬で上記条件に該当していた馬は以下の2頭。
シュトラウス
マリンバンカー
2015~2022年のサウジアラビアロイヤルカップのデータを見ると、前走1400以下組は 0-1-0-8 と不振傾向だったことから、マリンバンカーは今回のデータの中でも参考外と言う扱いをすると、残ったのはシュトラウスのみ。
上記データ該当馬の中でも、前走距離=1500~1600だった馬は 4-1-2-1 となっていて、取りこぼしたのは6人気だったサムシングジャストだったので、上位人気が想定されるシュトラウスは期待しても良さそうではある。
が、シュトラウスの不安材料であるモーリス産駒であるところが非常にネックで、モーリス産駒は芝2歳重賞を勝てていない晩成タイプの種牡馬で、3歳で徐々に重賞を勝ち始めて4歳で開花するというのが産駒の特徴として、これまでのデータで出てしまっている。
昨年のサウジアラビアロイヤルカップで1人気を背負いながら4着に敗れてしまったノッキングポイントもモーリス産駒で、3歳になって新潟記念を勝利する素質を持ちながら、2歳時点では1人気に応えることが出来ていなかった。
ただ、ノッキングポイントとシュトラウスには、同じモーリス産駒でも違いがあった。シュトラウスはデビュー戦で500kgを超える大きな馬だったのに対して、ノッキングポイントのデビュー時の馬体重は464kgしかなく、サウジアラビアロイヤルカップ時点でも+10kgだったが上記データのボーダーである480kgには届いておらず、デビュー時点の完成度というところで大きな差異があった事はおさえておきたい。
いずれにせよ扱いの難しい馬になりそうだが、以上の見解を踏まえて個人的に思うところをまとめると「遅咲きのモーリス産駒ゆえに勝つまではどうかも、3着は外さない完成度は備わっているだろう」と言った感じに濁しておきたい。
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